丸谷才一
丸谷才一「膝を打つ」(丸谷才一エッセイ傑作選2)より。 江戸期より,悪いとか未熟だとかいうことを「白い」と言ったそうだ。反対に,「黒い」はプラスイメージ。(例えば歌舞伎の芸批評などで,良いものを黒字で書き,次点を白の中抜き文字で書くなどした…
丸谷の「文章読本」に登場する本である。 昭和電工事件の一場面, 「一審で福田さん側の証人として出廷した病み上がりの私に対して,裁判長が『証人は座ったままで結構です。廷丁!火鉢を運び入れなさい」といたわって下さったことを思い出す。」(「決裁文…
昨年の今ころから,丸谷才一の随筆にハマって,それこそ古本サイトをめぐって殆ど全部を取り寄せた。 昨年の某国旅行の際,ちょっとした機内食・酒を飲みながら,ふと,こうして未だ読んでいない丸谷の随筆を読むなんて,なんたる贅沢かと内心とても喜んでい…