2015-02-12 「ずいひつ大蔵省の隠語」(谷村裕) 丸谷才一 倉田卓次 昔の司法 丸谷の「文章読本」に登場する本である。 昭和電工事件の一場面, 「一審で福田さん側の証人として出廷した病み上がりの私に対して,裁判長が『証人は座ったままで結構です。廷丁!火鉢を運び入れなさい」といたわって下さったことを思い出す。」(「決裁文書」) 倉田卓次の本に,保全の審尋で債権者本人がタバコを吹かす場面があったが,法廷で,火鉢で暖を取っていた時代もあったのだな。