三陸ラビリンス気仙沼(弁護士東忠宏)

気仙沼の弁護士東が,弁護士活動において考えたことなどを書いています。毎週日曜日に更新記事をアップするのを、目標とします。

「ずいひつ大蔵省の隠語」(谷村裕)

丸谷の「文章読本」に登場する本である。

 

昭和電工事件の一場面,

「一審で福田さん側の証人として出廷した病み上がりの私に対して,裁判長が『証人は座ったままで結構です。廷丁!火鉢を運び入れなさい」といたわって下さったことを思い出す。」(「決裁文書」)

 

倉田卓次の本に,保全の審尋で債権者本人がタバコを吹かす場面があったが,法廷で,火鉢で暖を取っていた時代もあったのだな。