続・気仙沼司法小史(畠山郁朗判事)
先日,「官報検索サービス」を申し込んだので,一挙,
「裁判所気仙沼支部」(地裁・家裁の趣旨)
で,検索してみた。
前者は,地方と言えども8000件超あった。
が,読んでみて面白かった。
戦後間もない時期の,失踪宣告の届出先としての裁判所時代のこと,
1頁で数年分が表示できる牧歌的時代,
昭和末期より徐々に,破産裁判所としての役割が増えていること,
(1頁で20件なので,全体で400頁ほどだが,昭和は最初の100頁くらい)
各弁護士の当時の事務所や取り組み,
もちろん企業の趨勢も分かる。
数年に一度の割合で,積極的に限定承認にもトライされているのも面白い。
一部無罪があったことは知っているが,無罪公告は見つけられなかった。
自分が当地に来た後の,占める割合なんかも,なんとなく分かる。
そして,「畠山郁朗」判事の取り組みも,なんとなくは分かった。
彼が,石巻・旭川などを経て志津川にいたり,気仙沼で10年に亘って尽力され,後に古川,少し東京なども行って仙台で定年まで勤められた。
弁護士も10年ほどされたようだ。
志津川簡裁を締める間際の,昭和60年に志津川出張所で相続財産管理人をしたのも,その縁なのだろう。
褒賞は2度か,弁護士登録抹消公告を見たときは,少し胸打たれるものがあった。
この人についても,調べてみたいものだ。