三陸ラビリンス気仙沼(弁護士東忠宏)

気仙沼の弁護士東が,弁護士活動において考えたことなどを書いています。毎週日曜日に更新記事をアップするのを、目標とします。

過去のFBより2件

これは平成26年9月のもの。塩村あやか都議問題に触発されたのだろうか。

 

①「加害者は,周囲の状況や被害者の態度を見計らった上,『勝てる』(触れる等)と思った時にその隙を突いてわいせつ行為等をするのだから,対抗上,被害者も反撃・告発が奏功する,と思った任意の時に行ってよい。
すなわち,加害者の行為時に被害者が反撃しなければならない,というわけではない。加害者が被害者の『反撃タイム』を設定するのではない。」
横山ノック事件の曽野綾子主張に対する,私の考え)

②「①の,被害者の反撃・告発の時期選択にあたっては,物理的抵抗が奏功するか否か,ということが基準になるのではない。
たとえ加害者が75歳超の高齢男性であり,被害者が柔道の国内最高クラスの選手であっても,被害者はなお現場で対抗せず,加害者側が社会的に打撃を受けていて今なら告発が成功する,というタイミングを数年単位で待って反撃することもある。
すなわち,被害者の反撃の時期選択は,社会的な意味で反撃が奏功するか否かが重要である。」
全柔連理事わいせつ事件告発を受けて,考えを補足)

③「①,②は,加害者・被害者が対等な地位にないことを前提としたものだから,議員同士など対等の場合は妥当しないのかー否定。
ここでは,政治というのは専ら議場で行われているのか,そんな行儀のよい考え方で政治過程を捉えられるのか,という疑問が肯定論への反論となる。
政治家が,議場で反論してその場のやり取りで終えるのか,異なる方法で問題提起するのか,どのやり方が自己の政治的目的達成のために役立つのか,政敵により打撃を与えられるのかは,その政治家の政治的感性により行動することがある。」

 

 

これも,平成26年9月。

①「誰しもが,その20年程度の人生経験の中で,たまたま生じた出来事と,その希望する職種について,それらが整合するストーリーを述べなくてはならないなんて,おかしいのではないか。」

「じゃあ就職先が,紡績会社から化粧品会社に転換したり,新部門に送られたり,ライバル会社と合併したら,先のストーリーと,どのように整合性を取るのか。」

②「①のような冷笑的な態度が,個人の尊重を貶めるのである。」
「『人生(これまでの20年程度)における出来事と希望職種との整合性のストーリー』は,表面的に,そのストーリーの巧拙を論じたりするものではない。」
「その真意は,『自分も,ドラマ・小説同様,伏線が全て回収され,大団円を迎える人生を生きたいのだ。』と捉えるべきであり,まさに,彼は自分が主人公としての人生を送りたい,尊重されるストーリーを生きたい,と述べているのである。」

③「②は,個人の尊重を謳いながら,①よりひどい冷笑を浴びせているようにも受取れる。かえってよりヒドい。」

,,,その後は,だいたい考えているのですが,不適切かとも思い,ちょっとお待ちを。