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三陸ラビリンス気仙沼(弁護士東忠宏)

気仙沼の弁護士東が,弁護士活動において考えたことなどを書いています。毎週日曜日に更新記事をアップするのを、目標とします。

百人一首のこと,高校生以前のこと

二男(幼稚園・年長)のお友達と,年末にも百人一首をしようということになった。

この子は全て完全に覚えているらしい。

私も昔取った杵柄,高校一年生の冬休みに全部覚えて,年明けの校内大会では,10人1グループでやって一人で50枚超を取って学年一だと表彰されたんだぞ。

,,,と思って見直すが,はっきり覚えているのは30首程度のようだ。

決戦に向けて,長距離運転の度,歌を詠むことを繰り返す。

 

この詠歌でようやく思い出したことがある。

 

私は,高校入学時,最初の実力試験で379/400位だった。

(あまりにもすごいので,覚えている。)

それも,進学校とかではなくて,総合選抜制度下の明石の公立高校のことだから,客観的に見て,到底,国公立大学に進学したり,いわんや旧司法試験を受験するはずもない階層だっただろう。

それが,どうにか大学と名の付くものに進学する・勉強に力を入れ出すきっかけは,これまで,高校一年生の3学期の期末試験に,異様な意欲を持って取り組み(テスト当日,朝3時に起床して試験範囲の全ての問題を解き直したりしていた),19/400位に至った出来事があったからだ,と思っていた。

それでもって,自分は勉強に取り組めばできると思い込み,まず頑張るようになったのだと。

 

が,今,百人一首を詠んでみて,上記のような出来事も大事なのだが,その前触れみたいなもの・過程を思い出した。

 

どうやら,あの(通常の学力という意味で)無意味な百人一首の暗記こそ,冬休みにむやみに暗誦したことこそが,私の勉学の基本方針,その確立だったようなのだ。

他の人がそこそこにするところに,無意味に時間をつぎ込んで無理に打ち勝つ・自分なりに心行くまで勉強したら自然,平均を大きく上回れる,といったような。

例えば,私は高校3年生に至って,世界史の年号を400個も暗記する,ということをしていた。

世界史はセンター試験しか使わないのに,それでも,そのような労力を投入するのが格好いいと信じていたのだ。

(斎木先生が,定期テストで年号だけで50点の配点をした際,ほとんど全部答えられて,やったと思ったら,あんなに答えてどうするんだと言われた。)

司法試験でも,要領のいい勉強なんて耳を貸さず,それこそ時間投入で打ち勝ったようなものだ。

で,実務に至った今でも,新しい問題に出会う度,むやみに関連書籍を買い集め,国会図書館で資料をコピーさせ,専門図書館に行ったり,また第三者に押しかけて話しを聞いたり,しつこくしつこく時間を投入している。

 

さて,では,私はなぜ,高校一年生の冬休み,あれほど百人一首の暗記に情熱を注いだのか。

今となっては記憶がかなり曖昧だが,中学1年生か2年生のころ,やはり百人一首の大会があって,そこで,同級生が百人一首を沢山覚えていてむやみに札を取る,その無意味な記憶の情熱に,なにか心打たれるところがあったからだ,と思う。

百人一首は試験の課題でもあったから,学力という意味でも無意味ではないのだが,私はそんなことより,暗記にとんでもない労力を投入しているところがかっこよく思えた。)

 

こうして書くと,既に四半世紀前のことでも,少しずつ思い出す。

上記の中学生の際の百人一首,私に暗記の凄さを見せたのは,一人はMくん,もう一人はKさんだったと思う。

Mくんは,中学卒業以来,一度も会っていない。この人は男前だし,頭も良かったので,いずれ世に出るひとだと思っていたが,さっぱり聞かない。

Kさんなど,有名大学に進学したし,必ず世に知れる人になると思っていたのだが,やはり聞かない。

 

ついでに書き付けておくと,高校で感心していたのは,(別の)Mくんである。

この人は,恐らく成績は,我々文系の中で常にトップだったろうし,ピアノを習っていて,読書感想文を書かせても全国的な賞を取っていた。

センター試験前日の授業でも,予習をしてきていたので,(全く及ばずながら)密かにライバルだと思っていた私など,こりゃ敵わないよ,と引っ繰り返ったものだ。

このMくんは,既に東北の某国立大学の助教授の職にある。

大学院生の進路問題が言われるなか,やっぱり大したものだ。

 

小学生では,Iくんの態度が立派だと思っていた。

この人は,優等生的で,それだけにその言動がからかわれたり,嫌われたりもするのだが,そんなことで引っ込まず,堂々と正論を言うのだ。

今になっても,Iくんは偉いと思っているし,彼がその後,どのような人生を送っているのか,ぜひに知りたいものだ。

彼は中途で転校したようにも思う。