続・気仙沼司法小史
近時,必要あって「官報検索サービス」を申し込んだ。
https://search.npb.go.jp/kanpou/
いつまでも続けるわけではないので,ともかく「気仙沼」「志津川」に関するデータを拾い尽くすことにした。
ある個人が○○した時期とか,法人が○○した時期とか,それらは法的にいかなる状態だったのか,事実上に過ぎないのか,正確に知りたいことはいくらであるのですよね。
で,その副産物。
先日の,仙台地方裁判所気仙沼支部に赴任した裁判官の話の続きです。
不明~ 昭和24年1月25日 松本晃平
昭和26年10月16日~昭和35年3月31日 畠山郁朗
昭和35年 4月 1日~昭和38年4月 8日 遠藤昌義
ではないでしょうか。
ではないでしょうか,というのは,松本判事の終期,畠山判事の始期,遠藤判事の始期を見つけたので,上記のように推測したのです。
これによると,いかにも畠山判事の任期が長すぎます(約10年!)が,しかし,始期は官報から確実です。
昭和32年2月14日判決労働関係民事裁判例集8巻1号129頁にも気仙沼支部裁判官として名前が出ていますから,ともかく任期は長かったのでしょう。
ちなみに,古川支部判事として,昭和38年2月20日判決家裁月報15巻6号127頁というのもあるようです。
松山事件の第一次再審の古川支部裁判長もしたようですが,ダメだったようですね。
松本晃平判事は,今回初めて知りましたが,裁判例集を見ても,気仙沼から転出された後の活躍は分かりますが,気仙沼時代はよく分かりませんでした。